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太鼓台派遣事業「平成29年度における太鼓台関連事業について」
平成29年度における太鼓台関連事業について

私たちNPO法人さしあげプロジェクトは、「さまざまな地域資源の新たな活用方法の検討とそのモデル実施に取り組み、まちの知名度の向上と郷土に対する誇りの醸成を図ることを通じて地域の活性化に寄与する」ことを目的に活動している市民団体です。

 

市内50番目の太鼓台として平成18年に設立して以来、川西地区秋祭りに参加するとともに、太鼓台の魅力を全国に発信しようと市内外の観光イベント等に積極的に参加されてきた口屋太鼓台とは、活動理念に共通部分があるため、ここ数年、口屋太鼓台保存会の活動を側面的に支援させていただいてまいりました。

しかしながら、昨年の秋、保存会におかれては諸事情から平成28年度秋祭りへの参加を自粛されることになり、その後「口屋太鼓台保存会青年部」が解散。私たちは、充分な運行体制が整わないまま、口屋太鼓台を保存会からお引き受けすることになりました。

 

今年度に入って、平成29年度の秋祭りや、市制80周年駅前統一寄せに関する協議をしようと川西地区の各太鼓台関係者とお話しさせて頂いた際、「口屋は去年、川西協議会に脱会を申し入れたと聞いている」と多くの方から伺い、驚いて当時の保存会関係者に確認をいたしました。しかし、「28年度秋祭りの参加自粛」を申し入れたのみで、決して「川西協議会を脱会する」といった主旨の発言は行っていないとのことでございました。

しかしながら、この点について未だ解決に至らず、また、自治会所有でない太鼓台のため、現在の川西太鼓台運営協議会の規定外とのことで、今年度の市制80周年イベント駅前統一寄せには単体出場となり、また川西地区秋祭りには参加できないとの協議会判断を先般いただきましたことを、経過を含めご報告させていただきます。

 

私たちの「さしあげプロジェクト」という名前には、重さ3トンもある太鼓台が、指揮者とかき夫と観客の気持ちが一体となって、はじめて頭上高くさしあげられるように、さまざまな立場の方と力を合わせて新居浜のまちを盛り上げ、感動を多くの人とわかちあいたいとの願いが込められています。

「くちや」という現存しない地域名を冠する口屋太鼓台が、他の太鼓台と同様に安定して活動を継続していくためには、所有·管理及び運行母体を一元化し、意志決定を合議制とするなど、情報を関係者が共有できる体制づくりが不可欠であると認識しております。

NPO法人の特性上、活動理念に賛同する方に当法人の諸事業に関わっていただいており、太鼓台関連事業についても、自治会という住所が同じ地区の人で構成される組織で太鼓台を所有する一般的な形態とは異なるものの、居住地区は違っても、新居浜発祥の地である口屋界隈、川西地区の活性化を応援したいと思う方々と一緒になって、これまでの口屋太鼓台の活動を引き継ぐとともに、太鼓台を貴重な地域資源として捉え直し、改めて『平和運行』を信条に、次世代への文化の伝承や、太鼓台を所有しない地区や観光客の方々のかき夫体験等に、幅広く柔軟に活用していきたいと考えております。

また、このことは、これまで口屋太鼓台を支え、また応援されてきた150人余りのかき夫をはじめとする皆さまのためにも必要であると思っています。

 

来年1月に、東京ドームで「ふるさと祭り東京2018」というイベントが開催されます。先般、本イベントへの口屋太鼓台出演を、㈱東京ドームからさしあげプロジェクトに対して打診いただきました。一市民団体の私たちには、経費や体制面から大変厳しいものがございます。しかし、新居浜太鼓台、新居浜秋祭りを全国にPRできる絶好の機会にであるため、出演をお受けすることにしました。東京ドームのあとには、三井住友銀行本店で行われる新居浜市主催の「新居浜展」にも、太鼓台展示で協力することになっております。

つきましては、東京ドームで1/19·20·21の3日間にわたって行われる太鼓台演技には、東京近郊にお住まいの新居浜ゆかりの方々をはじめ、ここ地元新居浜の川西地区ほか経験豊かな市内各太鼓台関係者の皆様のお力添えをいただければ大変心強く存じます。この場をお借りしてご協力を心からお願い申し上げます。

 

最後になりましたが、これまでも、そしてこれからも、口屋太鼓台が川西地区太鼓台運営協議会の一員として活動していきたいという想いに変わりはございません。どうか口屋太鼓台に対するご理解·ご指導を今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

 

 

平成29年9月12日

NPO法人さしあげプロジェクト

代表理事 鴻上庸郎

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